一筋縄では逝かせない★
ーぽちゃん。
「あなたが落としたのは、この金の石?それともこのなんの変哲もない普通の石?」
石が湖に落ちたとたん、水の中から女の人が出てきました。
「…ぶっ。」
「…はあ?」
「…ふっ。」
キジを除き、残りの3人が反応します。
「今どきそんなの流行んねーし、」
「まじでびしょびしょだし、」
「まじ石なんか求めてねーし、」
「「「そんなことでいちいち出てきてたら「お黙り!」
キジが呆れてしゃべれない中、女神が3人を怒鳴り付けました。
「あんたたち!私が好きでやってると思う?」
「じゃなきゃなんだってゆーんすか?」
「こんなこと好きじゃないと出来ないわよねー?」
「おい。石がなんだか知らねーけど、早く行くぞ!」
みんなは口々にそうね、そうだな、と呟き、その場を後にしようとします。
「…まっ待ちなさい!」
「はあ?!まだ何か?」
女神が歩きを止めさせ、なにやら深刻な顔をしました。
「あんたたち、その性格。あいつらの仲間ね…?」
「あいつら…?」
一瞬、4人の時間が止まりました。