一筋縄では逝かせない★
「…っぅ…」
おじいさんは夢を見ていました。
『ちょっとおいっ!お前家は!?…なんで真夜中にこんなとこに…!!』
『うんざりなのよあの男!金持ってるからっていい気になって!!もう我慢できないわ!』
『だからって…こんな時間に外を歩いてきたりしたら危ないじゃないか!何かあったらどうするんだよ!!』
『確かに…それは謝るけど……でも』
女はそこで輝くような笑顔を浮かべて言いました。
『ちゃんとここまでこれたんだから、いいじゃないっ☆』
『……っまぁ…そうかもしれないけど…とにかく家ん中、入れよ…』
男は急にしどろもどろになって、視線を逸らしながらぼそぼそと言いました。
『おっ邪魔しまーすっ!』
女は遠慮もせず、ずかずかと家の中に踏み込んでいきました。