一筋縄では逝かせない★
「もうっ!…何なのよっ!」
おばあさんはまだ木にくくりつけられたままです。
「ほんとに置いてくなんて信じらんない!」
かなりご立腹のご様子。
「こうなったらあの業を使わなきゃいけないわね…」
おばあさんは木に片足をつき得意業、高速金ちゃん走りをしようとし始めました。
「ふんっ!」
ーぶちぃーー
縄が大きな音をたててきれます。
「ったくー。こんな弱い縄で私を捕まえようだなんて★考えが甘いわ!」
そしてそのまま高速金ちゃん走りをし続け、犬たちのいる湖を通りすぎ、とうとう川に出てきました。
「ここって川多いわね…」
おばあさんは独り言のように呟きました。