一筋縄では逝かせない★



「待て待て待てーぃ!!」



「「!?」」



川のはずなのに、一隻の船がこちら目掛けてやって来ました。



「そこの奴等待ちやがれぃ!この船に乗りな!」



船は二人の横に停まると中から一人の男が出てきました。



二人は素直に従う事にしました。



「ありがとうございました。助かりました」



鬼は深々と頭を下げました。



「おうおうおう。良いって事よ!てやんでい!べらぼうめぇ!」



二人はキョトン顔です。



「おうおうおう。一体全体どうしたってんだぃ?」



「実はかくかくしかじかで…」



「うんうんうん。大変だったなぁ!くぅ!泣かせるじゃねぇか!」



「よっしゃ!俺のこの自慢の船で鬼ヶ島までひとっ走りしてやらぁ!」



「そんな…」



「良いって事よ!」



よく分からない三人の船の旅が幕を開けました。




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