一筋縄では逝かせない★
鬼と男が妙な男と釣りを楽しんでいる頃…
「あいつら何やってんのかしら…」
おばあさんは木の陰から覗いていました。
実はおばあさんはずっと前から見ていたのです。
「それに…あの男…誰かしら?」
見慣れないわね、とおばあさんは何かを思い出すように首をひねりました。
「しかも、どこいく気…?」
『釣れましたね。大漁です!言った通りでした』
『そうだろ!そうだろ!この辺にしとくか、生態系崩したら大変だしな』
「馬鹿の会話だわ…」
おばあさんは肩をすくめます。
『そろそろ行かないでいいのかぃ?』
男の問いかけにおばあさんは反応しました。
「どっか行くの…?」
そのあとおばあさんは歩き出した2人の後ろをこっそり着いていこうと考えました。