一筋縄では逝かせない★



鬼と男が妙な男と釣りを楽しんでいる頃…



「あいつら何やってんのかしら…」



おばあさんは木の陰から覗いていました。



実はおばあさんはずっと前から見ていたのです。



「それに…あの男…誰かしら?」



見慣れないわね、とおばあさんは何かを思い出すように首をひねりました。



「しかも、どこいく気…?」



『釣れましたね。大漁です!言った通りでした』



『そうだろ!そうだろ!この辺にしとくか、生態系崩したら大変だしな』



「馬鹿の会話だわ…」



おばあさんは肩をすくめます。



『そろそろ行かないでいいのかぃ?』



男の問いかけにおばあさんは反応しました。



「どっか行くの…?」



そのあとおばあさんは歩き出した2人の後ろをこっそり着いていこうと考えました。




< 283 / 525 >

この作品をシェア

pagetop