一筋縄では逝かせない★
「(ええー?どうなっちゃったの?)」
おばあさんは鬼と男のやり取りを、声こそ聞こえないものの見ていました。
「なに?ケンカ?しかもなんか行っちゃったし!」
おばあさんは鬼が来た道を戻ってしまったので、同じ道じゃつまらないと考え男に着いていきます。
「まじ歩き疲れたんだけど…」
桃子はダルそうに髪をかきあげました。
「…そいえばー、キジは?」
3人はキジそのものの存在を忘れていたようです。
「あー…置いてきたみたいだな…」
「そうだなー…」
「あんたたち、ヤル気あんの?」
桃子が眉間にしわを寄せます。
「殺る気ならあるけどー…なっ」
「おにーちゃん!…話になんない!」
「とりあえず歩こーっての」
犬にスルーされ、桃子は不機嫌なまま歩き続けます。