一筋縄では逝かせない★
「…分かったのじゃー!」
突然叫んで飛び起きたおじいさんに、
「…ぅわっ!!」
「わひゃ!?」
こっそりおじいさんのケーキを頂こうとしていた猿と王様は驚いて飛び跳ねました。
「ぐぇーっふっほっ!」
どさくさに紛れて持っていたケーキを口に放り込んで無理矢理飲み込もうとした王様は、あり得ない効果音を発して激しくむせ込みました。
「これでわしの疑問は解けたわい!もう心置きなくお菓子を…ってわしのケーキがぁぁ!!」
「すまんっ!王様がどうしても食べたいってきかなくて…」
猿は王様の背中をさすりながら言い訳がましく謝罪しますが、
「ぅおぃっふ!…猿さんがお腹すいたとか言うからじゃ!ごふっ!…それで俺は菓子を運ぶだけでまだ一度も食ってないとかなんとかごちゃごちゃ言いおって…おぅーっふ!」
「事実じゃねぇか!マジで俺今日初めて食ったぞ!」
「…っぅう…」
「あぁっ!泣くなよ!悪かった!!悪かったって!」
「ぅぅぅ…」
「お前まで泣くか!?訳分かんねぇ!!」
やっぱりなかなか進展しそうにありません。