一筋縄では逝かせない★



「小娘だと!?こんな可愛らしい桃子のことを何という…!」



「あ…ごめ…」



おばあさんは必死になって弁解しようとしますが、激怒しているおじいさんの耳には全く入っていません。



「…ですよね!こんな可愛らしい女の子に向かって小娘だなんて!」



猿はおじいさんに加勢します。



「そうじゃろうそうじゃろう、こいつはとんだ意地悪ババアだ。」



おじいさんは桃子の可愛さを認められたのが嬉しいのか、猿の頭を撫でながら嬉しそうに笑いました。



その笑顔に、おばあさんの胸はひどく痛みました。




< 29 / 525 >

この作品をシェア

pagetop