一筋縄では逝かせない★
「もしかしてあいつらか?!」
3人は目を凝らして向かってくる影を見ようとします。
「んー…なんかちょっと違うようなー…んー…なんかこの場所見にくいわねー…」
「だったら降りろ!くそガキ!あ、間違った。くそばばあ!」
犬は桃子を支えていた手をどかします。
「ばばあじゃないって、何度言ったら、分かるのよ!!!!」
とりゃー、と掛け声を掛けたかと思うと、支えをなくし自由になった足で犬の膝裏目がけて突っ込みました。
「ひーざカックン★」
「おいこらばばあ。ツラ貸せや。」
犬はかかってこいと中指で桃子を挑発します。
「よっしゃー!かかってきなさい!」
「…はあー…ガキ…」
その様子に兄も呆れ顔です。
その間にもその影はこちらに近づいてきます。