一筋縄では逝かせない★
「うふふあははは…」
おじいさんは怪しい笑顔で王様の煎餅をむしり取りました。
「…ぬおっ!?何じゃぁ!?」
「…食べ物の恨みを思い知るがいい…いやぁー☆やっぱり熱く語るにはエネルギーが必要じゃからの!…誰かさんのせいでわしのケーキほとんどないからなー…」
「…い…今俺何か聞こえた気がする…」
猿は思わず耳を押さえ、食べ物の恨みの怖さに恐れおののきました。
「…うむ!それで桃捨ての件じゃが!!」
「…何か都合良く略したな!」
「わしの煎餅…」
「黙っとれい!」
「口調変わってるぞ…」
「あれはもう数十年前のことになるかのぅ…」
おじいさんは身振り手振りを交え、時に煎餅をばりばりとかじりながら全てを語り尽くしました。