一筋縄では逝かせない★
「じゃ、進もうぜ。」
犬の言葉にみな、静かに頷きます。
「キジ、そいつらのとこ案内してくれ。」
犬もまた、静かにキジに促します。
「は、はい…」
「ちょっと待ってよ!なんでよ?どうしてそこにいく必要があるの?!「桃子。行こう。」
兄は決心したように、桃子と目を合わせました。
「…こっちです。」
キジの後ろを3人は言葉を発することなく着いていきます。
「(…にしても…ほんとになんでた?誰かがこの島にたどり着いたなんて都合よく考えらんねーよ。)」
犬は心の中で、呟きました。