一筋縄では逝かせない★



「えーと、だからつまり…今からわしらはどうすればいいんじゃ?」



「えっと…」



「うん…?」



三人はあまりにいろんなことがありすぎて本来の目的をすっかり忘れてしまいました。



「…」



しばらく悩み続けた三人でしたが、



「…は!シマリス!!」



突然猿が叫ぶと、



「おぉ!そうじゃったそうじゃった!!夢で見られたんじゃろ?どうしたらシマリスが現れるか…」



王様がにこにこしながら言いました。



「しまりすー…??」



会話に入っていけず、頭の上に疑問符を浮かべたままつっ立っていたおじいさんは、



「…木の実を集める!」



猿の言葉に目を輝かせました。



「木の実集めじゃー☆大好きなのじゃー♪」



そうして一行は、ずんずんと森の奥の方へと入っていきました。




< 306 / 525 >

この作品をシェア

pagetop