一筋縄では逝かせない★
「にしても…鬼とあいつどこ行きやがったんだ…?ったく。なんか意味分かんなくなってきてるってゆーのに…」
兄はぐしゃぐしゃと自分の髪をかき上げてからふと呟きました。
「ほんとよね!?くそキジ、あんた見なかったの?ってゆうか、誰か見掛けたからっていって当初の目的果たせてないじゃない!鬼は?男は?」
桃子は桃子で髪をかき上げ、キジを睨みます。
「しょうがないじゃないですか…ここに人がいるなんて考えられないんですから…」
「まあな…」
「でもやっぱりキジはどこ行ってもくそキジなのよね。」
キジはそっぽを向き、はあーと大きなため息をつきました。