一筋縄では逝かせない★



「ふっ…私が聞きたい位ですよ」



「え…?」



「来るなと言っておいたのに」



人間達の体がビクリと動きました。



「この方達はここへいるはずではありませんでした。だって私があの村から追い出したのだから」



「…!?」



「あなたが人間の村へ助けを求めに行った時、誰もいなかったでしょう?」



「あ…あれも男さんが!?」



「物分かりの良い人達だと思ってたのに…」



男は晴れた空を見ました。



「あの時、素直に言う事を聞くんじゃなかった…」



「もう、償えるものもないけど…」



「ごめんなさい…ッ」



鬼達へ向かって人間達は次々に頭を下げていきました。




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