一筋縄では逝かせない★



「あ…お母さま…実はそのことについてちょっと話しておかなければいけないことが…」



桃子は何やら突然言いにくそうに切り出しました。




「は、何!?まだ何かあるの!?…ていうか何なのよ“お母さま”って!わたしあんたにそんな風に呼ばれる筋合いないわ!!」



おばあさんは興奮しながら耳を塞いで、頭をぶんぶんと振りました。



“もうこれ以上何も聞きたくない”という意思表示です。



「いいえ、聞いてもらわなければなりません…実は…わたし…」



「ダメだ桃子…!!それを言ったら…!」



思い詰めた様子の桃子の言葉を、おじいさんが必死で遮ります。




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