一筋縄では逝かせない★
ハプニング21



「何…今の…」



呆然と呟く畑おばあさんの肩を、王様はぽん、と優しく叩きました。



「そなたがこれまで封じ込めていた過去の記憶じゃ…」



「過去の…記憶…?」



「続きを…知りたくはないか…?辛かったら無理せんでいいが…」



「……お願い、教えて?いったい…何があったのか…」



「…分かった」



王様は再びおばあさんの頭に黒い箱をかぶせました。



「その選択に後悔することになるかもしれん…それでもいいのか?」



「…いいわ」



おばあさんははっきりと言い切りました。



「……っていうか!あんたがもうあんなとこまで見せるから!!ここでやめたら気持ち悪くてしょうがないわ!!」




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