一筋縄では逝かせない★



「…勇ましいのぅ。良いぞ、その心意気。」



「…うっさい!とっとと続き見せなさいよ!!」



「ざっつ・おーるらいと、なのじゃ☆…お、何か間違えたかの?」



「何か違うわ…」





『き…きゃぁぁぁ!!』



『っ…ぐ…!』



気づくと目の前には、金棒で殴られて倒れる自分の夫の姿。



そしてそんな彼女に向かって再び金棒を振り下ろそうとする鬼……



『ぃ…やっ…!!?』



恐怖に固まり、逃げる間もなく、彼女は殴られどさっと鈍い音を立てて地面に倒れました。



―そしていったん真っ暗に。



『……ぉいっ!しっかりしろっ!!』



『息はあるのか!?』



『男の方はもう…女はどうか…』



『ちょっと待て、今少し手が動…』



『何…っ!?』




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