一筋縄では逝かせない★
「これで全て解決したんでしょうか…」
キジが犬にすがる気持ちで尋ねます。
「さーな!少なくとも、兄貴はまだなんか抱えているようだけども。」
そうして犬はちらっと兄の方をみて再びキジに視線を戻しました。
「…そうですね。…そいえば。桃子さんは?」
「は?さっきまで一緒に…っていねーじゃねーか…。」
犬はすぐその辺りを見渡しますが、桃子がいる様子はありません。
「あいつ…兄貴のことになると何するか分かんねーもんで、やべぇぞ?」
「大丈夫ですよ!男さんはお兄さんと今いますし…。」
ぐっと拳に力を入れてみますがそのすぐ後ろからふと、聞き覚えのある声が聞こえました。
「なー、桃子知らね?」
「「…最悪…。」」