一筋縄では逝かせない★



「うむ…覚えておるかのぉ、おまえは…。俺たちの子供の頃のことを…。」



おじいさんの話はこうでした。



おじいさんとおばあさんが子供の頃、2人で遊んでいたときに子供が倒れていました。



そのとき、子供嫌いのおばあさんは見てみぬふりをしたのです。



そのときはおじいさんはおばあさんと一緒に帰ったのですがどうしても気になってそのあともう一度その場所に行ってみたそうです。



子供はまだ倒れていました。



でもおじいさんの年齢では育てることもできず、近くにあった桃に詰め込んだのでした。



「それで再会したと言うわけじゃ。でもお前に言ったらまた怒りそうでな…。」



おじいさんはそう言って小さく笑いました。




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