一筋縄では逝かせない★



「…息子は!?まず息子の行方を…」



畑おばあさんは、はっ、と顔を上げて言いました。



「行方を知ってどうするんじゃ?」



「…会いに行く。無事こうやって生きてるって知らせに行く…」



「…そうか…分かったのじゃ…じゃぁ再びこれの出番じゃのぅ☆」



「この箱をかぶれば…息子のことが分かるの…??」



「そうじゃ。そなたが知りたいと強く望めばのぅ。」



「…分かった。箱を貸してくれる?」



「了解じゃ!」



王様は、もう一度黒い箱を畑おばあさんの頭にかぶせました。



「どこにいるの…?無事でいるの…??わたしの息子…」




気づくと、畑おばあさんはどこかの家の中にいました。




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