一筋縄では逝かせない★
「あんの小娘ー…」
どこからか苦しげなおばあさんの声が聞こえます。
傍から見ればかなりのミステリーもの。
「どこよ…?どこ行ったの?!」
おばあさんは周りを見渡しました。
すると、
『若のこと、本当の兄だと、桃子さんは思ってらっしゃるんですか?』
「(え…?)」
その声はどうやら桃子と男のもののようです。
『桃子さんの家族の話を聞きましょう。』
「は?」
おばあさんは話がまだつかめません。