一筋縄では逝かせない★
ハプニング24



『父さん…母さん…どうして帰ってこないの…?』



家の中にはこの声の主である少年一人しかいないようです。



―と、その時。



『…失礼!どなたかいらっしゃるか!!』



外から戸をどんどん、と叩く音が響きました。



『え…は、はい…っ!』



少年が慌てて戸を開けると、そこに立っていたのは自分より幼い子供と若い男でした。



『突然のこと、大変無礼なことだとは存じ上げているが、どうかお助け頂きたい』



男は子供の肩をぎゅっと抱き、青ざめた顔で言いました。



『え…!?』



少年は困惑したように呟きました。




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