一筋縄では逝かせない★
「どうするんですか?」
「どうするったって…、あいつの匂いの染み付いたもんがあれば話は別だが…」
「そんなもんねぇよ」
「だよな…」
キジ・犬・兄の3人はとぼとぼと歩いていました。
「僕の今までの経験からすると無闇に動かない方が良いと思うんです」
「けどよ、こんなとこに突っ立っててもなぁ」
「ん?」
「どうした?」
犬が何かに気付いた様です。
「何だ、あの塊…」
「本当ですね…」
3人は恐る恐る近寄ってみました。
「わ…。こいつ暢気に寝てやがる…」
塊は鬼の頭(かしら)だった様です。
「でも何でこんなとこに…他の鬼さん達も居ませんね」
「今のうちにぶん殴っとくか?」
「鬼の居ぬ間(?)にか?やめとけ」
兄は調子に乗った犬を制しました。