一筋縄では逝かせない★
ハプニング25
『…えぇっ!?あ、あのっ…』
男からの突然の提案に、少年は驚いて目を見開きました。
『ここでこのまま一人きりで暮らすのも心細いだろうから、私たちのもとに来て一緒に暮らさないか』
予想もしていなかった言葉でした。
『もちろんそなたの両親は我々の仲間たちが総力を挙げて探そう…もしこの家に帰ってきたとしてもちゃんとそなたの居場所が分かるように貼り紙をしておく』
『え…あ…』
『どうだろうか…無理に、とは言わない。あくまでそなたの意思を尊重しようと思う』
『お兄ちゃん、行こうよっ!!』
話をどこまで理解しているのか、男の子は少年の服の裾をぎゅっと掴んで無邪気に目を輝かせます。
『…っ…』