一筋縄では逝かせない★
「(あっ。行っちゃうわ!)」
おばあさんは桃子たちの居るほうをちらっと見て気が付きました。
「(追い掛けるべき、よね。)」
うん、と1人納得しながら桃子たちをつけることに決定します。
「(だって。なんか話よく分かんなくなってきて気になるんだもん…。)」
そして、もう一度桃子と男の後ろ姿を確認しました。
「(どこ行くのかしらね?)」
おばあさんは両手に枝をもち、一瞬で景色と同化します。
また新しい得意業でしょうか…。
「(うるさい!)」
おばあさんは桃子と男にばれないよう、必死に追い掛けていきました。
もちろん、桃子たちの会話の内容なんて知るはずもなく…。