一筋縄では逝かせない★



『…入ります』



少年は部屋の中に一歩足を踏み入れました。



『あぁ…こちらへ』



『あの…話とは……まさか』



『うむ…』



男は少年の怯えと期待の入り混じったような目を見つめ、言い淀むように小さく呟きました。



そして、



『両親の…ことでしょうか』



少年の放ったその言葉に、男ははっとした表情を浮かべました。




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