一筋縄では逝かせない★



「おい、お前等何してんだ?」



「「「あ…」」」



3人の鬼は揃って声のする方を見ました。



「「「先輩…」」」



声の主は下っぱ3人の鬼の先輩らしいです。



「耳なんかすまして、どうかしたのか?」



先輩が近づいてきます。



「先輩聞こえないんですか?」



「あぁ、そう言えば、何か…」



先輩も耳をすましました。



「何とも言い難いですよねぇ」



「あぁ…」



先輩は眉間に皺を寄せました。



「で、何してんだ?」



「「「だって不気味じゃないですか〜!!!」」」



揃った声に先輩は呆れた顔をしました。



「行き難くて、ねぇ?」



「判ったよ!一緒に行ってやるよ」



「「「わーい!」」」



先輩の呆れた物言いにも、ものともしません。



「先輩はお一人なんですか?」



「あぁ。一人で探してた。見付かんねぇな…」



「はい…」



4人の鬼はとぼとぼと不気味な音のする方へと歩いて行きました。




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