一筋縄では逝かせない★
その頃猿もおじいさん達の後ろでなかなかの頑張りを見せていました。
「…追いつけてる!なんか俺………風になってる!?」
「若干差が開いてきとらんか??」
「…うっさい黙れ!背中に乗ってりゃ勝手に進むような楽チンしてる奴に言われたくねぇ…っ」
「ホラ息切れしとる」
「“ほら”って片仮名か平仮名かでこうも苛つく度合いが変わるとはな」
「片仮名か平仮名か分かるんか?」
「あぁありありとな!あんたのその口調から俺の脳裏に望んでもねぇのに字幕化されてくんだよ!」
「それはそれは素敵な能力じゃ!大事にされるがよい」
「“それは”もその口調で二度続けると相手をどれくらい不快にするか分かるか?」
「……………ぱーどぅん?」
「……ごめん…振り落としていいか?…俺もう堪えらんねぇ…」