一筋縄では逝かせない★



「ふぅー…こんなことまでされちゃあ降参するしかない。」



桃子は手を上げて、降参、と合図をします。



「ってこいつが言ってるわ!」



そしてそのまま上げた手を男の方に向けました。



「は…?」



「ねえ!どうしてくれるのよ!あんたがついてこいって言ったから素直についてきたのに…。」



桃子はじっとりとした視線を男に送り、うるうると目を潤ませました。



「このおばあさんなんて私のこと見張ってるとかいって脅してきて…。」



「は…?」



突然の桃子の裏切りに2人は唖然とします。



「「(どっちかといえばあんたが一番仕切ってた気がするけど…)」」



「こんのばばあ!桃子を脅すなんて100年はえぇよ!」



「おにいちゃん。100年たったらこいつ死んじゃうわ…って、えへ★」



「小娘…汚いわ!」



なんだかめちゃくちゃです。




< 410 / 525 >

この作品をシェア

pagetop