一筋縄では逝かせない★



「…んんん??なんか…俺の知ってる奴らの声に似たのが聞こえてきた気が…」



「どーぅしたんじゃいったいぃー!?」



「……あー…あそこに蔓(つる)があるー…あれで首絞めたらちゃんと絞まるかなー…」



「わしに何の恨みがあるんじゃ!!」



「ないと思うのか?えぇ?」



「こわいよー」



「俺は本気だ」



猿はふんっ、と手近にあった蔓を引きちぎり、王様を自分の体にしっかりとくくりつけました。



「振り落とされんなよ…!」



猿は先程よりも少し差が開いたように見えるおじいさんの背中を追って、



「く…っそ…!」



スピードを一層速めました。




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