一筋縄では逝かせない★
「そんなことさせるわけないじゃない!この男を!こんな単純に!逃がしてたまるもんですか!」
桃子は拳を力いっぱい握ります。
「(俺ら騙してたことでも思い出したか…?)」
男もおばあさん同様、後ろから呆れた視線を投げ掛けました。
「そんなに急がなければならない答えですか。」
男は何もかも知っているような口振りで、お頭に問い返しをします。
「時間があったら話してくださいよ。まあどうせ私の耳には入らないでしょうけど。
…もしよかったら。あなたの考えを。」