一筋縄では逝かせない★



「(こっ…こいつらー…!)」



桃子は計算が狂った、とでも言うようにおじいさんたちを睨み付けます。



「おまえら…。誰だ…?」



お頭は唖然としながらも静かに尋ねました。



「あれー?覚えてないかの?ってゆーか。会ったことなかったかの?」



「(じじいのくせにってゆーか、とか使うなっつーの。)」



猿は軽く悪態をつき、呆れ顔を浮かべます。



「お…おじいさん…。どうしてここに?」



「そうだそうだ!今わしはおばあさんと感動的な再会を読者に魅せようとしていたのじゃ。にしても。おばあさん何縛られとるんじゃ?」



おじいさんのおとぼけにも困ったもんです。



「何って…。ん?後ろの女は?」



途端、おばあさんの眉毛がぴくっと動きます。



「こんのじじい!いい年こいて浮気か?!」



「「(話進まねえー…)」」



その場の全員がそう思ったのはいうまでもありません。




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