一筋縄では逝かせない★
「…わしが話そう。」
おじいさんはしばらく黙ってから、おもむろに口を開きました。
「実は…彼女はわしの…」
「な…何よ!!」
「ちょっ…!」
桃子は焦ったように言い、おばあさんはおじいさんの言葉を遮ろうと声を上げました。
「昔の…許婚じゃ」
「…!」
その瞬間、ある者は状況が掴めず困惑の表情を浮かべ、ある者はあぁ、と納得の声を漏らし、ある者はくっと唇を噛み、ある者は、
「…はぁっ!?い…っ…許婚ぇぇぇ!?」
驚きに目を見開きました。