一筋縄では逝かせない★
「ああ…。(調子狂うな。)あれは、男がこの村に襲いに来たときだ。」
お頭は静かに話しはじめました。
『きゃー!』
『なんだお前!?』
仲間の鬼たちが次々と殺されていくのを一匹の鬼が見ていました。
これがお頭。
お頭だって昔から偉い人だったわけではないので、止めに入る権力もありません。
『怖い…。』
隣には、お頭よりひとまわり小さい鬼が体を小さくさせて震えています。
『大丈夫だ…』
お頭がそういいかけたとき、男がお頭たちの隠れていたところに乗り込んできました。