一筋縄では逝かせない★
「…どういうことなんですか?」
男が放心状態のまま呟いた言葉は今ここにいる全ての人が尋ねたい言葉でした。
「まだ、分からないかの。」
王様は畑おばあさんの背中をさすりつつも男に視線を投げ掛けます。
「いや…分かるとか分からないとか…。まず何がなんだか。」
「まあ、そりゃそうだろうなー…。」
親が死んでると思っている男にこんなこと分かるはずもないな、と王様は心の中で小さく声を盛らしました。