一筋縄では逝かせない★



「…今までだってそうだったもの!!だから!」



「あんた…」



そろそろと近づくおばあさんににっこりと笑い掛け、



「むかつくけど…あんたはこいつのことだけ考えてればいいのよ!」



空元気か、あるいは本当の気持ちか。



おじいさんにはそこまで察することはできませんでしたが、



「…分かったのじゃ!」



そう答えたおじいさんは、



「(すまんな…)」



謝罪の言葉を口には出さず、心の中にそっとしまい込んだのでした。




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