一筋縄では逝かせない★
「―てやんでいっ!べらぼうめぇ!コンチクショーー!!」
「な…何?突然…」
一同は突然叫び出した船長を怯えながら見ました。
「おぉ、起きた様じゃのお」
ふふ、と王様は一人楽しそうにしています。
その言葉に反応したのか、船長は頭から箱を勢い良く剥ぎ取り、
「あ゛ーーッ!!」
投げ飛ばしました。
「なっ何て事するんじゃ!―行け!犬っ!!」
「俺!?」
とか言いながら、しっかりと体は反応していて。
見事、犬は、
「あ゛ーーッ!!」
あと数センチ届きませんでした。
犬は地面にへばりついたまま動きません。
動けないのかも、しれませんね。
「ちょっ!何て事してくれとるんじゃ!犬!!」
王様は目にも止まらぬ速さで犬を無視して箱へ駆け寄って行き、
「無事か!?怪我はないか!?欠けとらんか!?」
と心配そうに箱を見回しました。
箱は角が少し欠けていました。