一筋縄では逝かせない★
「ちょっとちょっと。まんまとこいつのペースで事が進んでるんだけど。…腹立つ。」
「ももっ…「てか、何なの?」
兄が再び止めたにも関わらず。
桃子は不機嫌そうに、うざったそうに髪をかきあげました。
「あんたらは、本当に親子なわけ?」
「「(またそこに戻るんかーいっ!)」」
しかもかなりまずいスタンスで口を開いてしまったようです。
「まあまあ、桃子さんは何をそんなにかりかりしているんです?」
話題の張本人である男が何食わぬ顔で桃子に尋ねます。
「あんたのそーゆう透かした態度とか!あんたの母親って言ってるこのばばあのオドオドした態度とか!さっさとケリつけろっての。」
桃子はそう吐き捨ててから片足に重心を乗せ、腕を組みます。まさに、不機嫌さ全開。
「まてまて。この話はそんな簡単なことじゃないんじゃ。「あんたも!知ってるなら勿体ぶらずに今すぐ吐け!」
「まだじゃ。そうするにはまだ早い…。」
王様の様子にさすがの桃子も違う意味で顔を歪めました。