一筋縄では逝かせない★



「ちょっとちょっと。まんまとこいつのペースで事が進んでるんだけど。…腹立つ。」



「ももっ…「てか、何なの?」



兄が再び止めたにも関わらず。



桃子は不機嫌そうに、うざったそうに髪をかきあげました。



「あんたらは、本当に親子なわけ?」



「「(またそこに戻るんかーいっ!)」」



しかもかなりまずいスタンスで口を開いてしまったようです。



「まあまあ、桃子さんは何をそんなにかりかりしているんです?」



話題の張本人である男が何食わぬ顔で桃子に尋ねます。



「あんたのそーゆう透かした態度とか!あんたの母親って言ってるこのばばあのオドオドした態度とか!さっさとケリつけろっての。」



桃子はそう吐き捨ててから片足に重心を乗せ、腕を組みます。まさに、不機嫌さ全開。



「まてまて。この話はそんな簡単なことじゃないんじゃ。「あんたも!知ってるなら勿体ぶらずに今すぐ吐け!」



「まだじゃ。そうするにはまだ早い…。」



王様の様子にさすがの桃子も違う意味で顔を歪めました。




< 459 / 525 >

この作品をシェア

pagetop