一筋縄では逝かせない★
突然立ち上がり叫び出す船長に一同は呆気にとられます。
「何同じもん見せとるんじゃ、コラ!こちとら、判ってるっつーの!!な…何度も何度も見せるんじゃねぇよ…」
最後は肩で息をつきながら言い切りました。
地団駄を踏み、砂埃をたたせて暴れる船長に一同は先程から変わずに呆気にとられ続けます。
「…何なんだ、お前さんは!」
船長は箱を指差し震えます。
「何だ、どうした?」
狂ったのかと、王様は心配そうに船長に近づきました。
「…こ、こいつ!酷いんだぜ!人が…人が折角乗り越えてきた過去を…!!」
船長は怒るというよりも泣き出しそうな顔をしていました。
王様はそれを見つめます。