一筋縄では逝かせない★



突然黙り込んだおばあさんに、犬は不思議そうに声を掛けます。



「…おい、どうした?」



「ちょっと…ぬくもりにどきっと…じゃなくて…!何ていうか…そのー…」



ぼそぼそと歯切れ悪くしゃべるおばあさんに痺れを切らした犬は、おばあさんの腕を掴んだまま走りだしました。



「ちょ…ちょっと!!」



「行くんだろ?じいさんのとこ。」



おばあさんはこくりと頷きました。




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