一筋縄では逝かせない★



途端、



「はぁぁ〜なぁんだスペアじゃったのかぁ〜…」



気の抜けた呟きがその緊張をぶち破りました。



「…反応遅っ!」



みんなからの突っ込みがびしびしと決まります。



「スペアだったんじゃからわしも責められんかのぉ…おやつ抜きは嫌なのじゃぁ〜」



身勝手極まりない発言に、



「そういうわけにはいきません王様!備品を無断で持ち出ししたことには変わりありませんから☆」



ミッシェルがにこやかに言いました。



「また話が逸れて…」



キジをはじめ、全員が呆れたような視線を向けます―…。



ところが今は、ミッシェルの顔からさっきまでの笑みは消え、



「…」



「…?」



みんなは今度は不安に駆られ、ミッシェルをじっと見つめたのでした。




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