一筋縄では逝かせない★



―ダァン…ッ



ぐらり



「…な、何だ?」



体に響いてくる様なもの凄い音がした直後、つられての地響き。



島にいた一同は周りに注意を払います。



音の発信源には、



「…お頭」



皆一斉にお頭を見ました。



「さっさと出てけ、この人間共ッ!!」



「お、お頭?」



「(逆ギレだと判っちゃいるが…)ここが誰の島だか判って居座ってるんだろうな?ここは鬼の島だ、鬼が生きる場所なんだよ」



「…」



「どんどん、わらわらと湧いて来やがって。誰の許可で出入りしてんだ?話を聞きゃあ、昔からそうだったらしいじゃねぇか。…おっさんよぉ、来たところ悪ぃが帰ってくれねぇか?」



それを合図に下っぱの鬼達が人間達と動物達をグイグイと追いやります。



そしてそのまま、されるがままに船に乗せられてしまいました。



「何だ、その目は」




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