一筋縄では逝かせない★
「あぁもうっ!乗ってくださいっ!!」
散々悩んでから、キジは桃子に向かって背中を差し出しました。
「…いいの…?」
「…いいんです!女の子1人乗せるくらい朝飯前ですから!」
キジは胸を張って言いました。
「ありがとう」−キジは桃子のそんな優しい言葉を期待していました。
けれども、荒っぽく背中に乗り込んだ桃子の口から発されたのは、予想もしなかった言葉でした。
「とっとと飛び立ちな!このクソキジ!!」
あんまりだ、とキジは泣きたくなりました。