一筋縄では逝かせない★
ハプニング38
「「っぷっはあー!!」」
気持ちいいくらいに空気を吸う音があちこちから聞こえます。
「つっめたあああい!」
桃子だけは除外してもいいようです。
「どーゆう運転してるのよ!あんた!」
船長がどこにいるかも見えていないのに指をさす始末。
その時。
「みーなさーん…!たーすけーてよー…っ!」
水の中をばちゃばちゃと不器用に泳ごうとしているのは、
「「ミッシェル!?」」
このメンバーでは一番泳げそうな、いや泳げなくてはいけないカメがみんなの前で溺れています。
「僕こうみえても金づちなんですーう…!」
「「(ほんとにこうみえても、だな。)」」
「今まで強がってたけど本当は水怖いんですー!」
そこでおばあさんが呟きます。
「前は普通に泳いでたじゃない。」
「ま、前は僕そっ、そっくりのロボットで…」
「つまり、カメが泳げないなんて絶対クビにされるから?自分そっくりのロボットを作っちゃった☆と。」
犬はここ最近呆れ顔が続きます。
「そんなことよりー、はこ!箱どうなってますー?」
ミッシェルは必死で叫びました。