一筋縄では逝かせない★



「ロボットで大丈夫なのかよ…。」



心配の声があがる中ミッシェルは得意気に答えます。



「ロボットじゃなくてミッシェル二号ですけど…だーいじょうぶですっ!今頃上手くやってくれているでしょう!」



「馬鹿ねえ!こんな荒れた海の中で機械が上手に動けるわけないじゃない!」



「機械じゃなくてミッシェル二号ですってば!」



どうでもいい桃子とミッシェルとの会話を横目に、犬がある提案を投げ掛けます。



「誰か泳げる奴いねーの?見てこいよ。」



無理ー、お前が行けよ!なんて言葉が飛び交い、誰も手を挙げようとしません。



「俺は犬かきしかできねえもんな…。」



その時…。



「あのー…殿様がまだいないです…。」



誰かが呟いたのでした。




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