一筋縄では逝かせない★
「何なんだよ、お前等!…って、あれ?喋れる…」
「誰かさんが喋れないみたいだからーわざわざしてあげたんだよー」
カメは、わざわざを強調して言いました。
「それにあんた、何か気配感じるし…」
カメは家来から視線を外しません。
「(逃げないといけない気がする…)」
家来もこう思うのですがカメに囲まれているうえ、好奇心からカメの話が気になります。
「早く乗りなよ」
一匹のカメが甲羅を向けてきました。
それ以外出来ませんが。
家来は一瞬迷いましたが、乗る事にしました。
「ロボット…」
「気付かなかったの?」
「(錆びて沈んでしまえばいいのに)」
家来はカメの偉そうな口調にそう思いました。