一筋縄では逝かせない★
ハプニング39
「はぁぁぁぁああぁぁ~…っ」
―ばこん。
「っはぁぁぁあぁあぁ~…」
―がこん。
「…っどうしたんだ、女神さんは…」
「あぁ同僚よ…近づかん方が身のためだぞ、さっきからあーなんだ、彼女」
「言われなくても近づきゃしないよ、いつも変な人だがあそこまですごいのは初めてだ」
「そうだな」
たっぷり50メートル以上距離を取って、池の城の門番たちが恐る恐る視線を向ける先には、手当たり次第に城の備品を破壊していく女神の姿。
「っっはぁぁぁあ~ったく…!」
―どがしゃん。
「ありゃよっぽど苛立ってんな…破壊行為は無意識だ。」
「悠長だなお前…後で責任取らされんのは俺たちなんだぞ?早く止めんと…」
「あーっもう無性に苛つくわ!あのカメ!連絡一つ寄越さないで…って連絡手段ないんだった!!……ってかもうそんなんどーでもいいんだけど!あぁぁぁもー何かむかつく!!」
―ばきっ。
「…っあぁっ!それは壊しちゃ…!」
女神の破壊行為はとどまるところを知りません。