一筋縄では逝かせない★
「あっれー?おっかしいな…。」
口を尖らせて頭をポリポリとかくミッシェルに、周りの空気は一気に青ざめます。
「呼び出しはしてるんですけどねー…。」
うーん、ともう一度唸ってから通信機に向かって声をかけます。
「こーらー、ミッシェル二号。早く返事しないと女神様が大好きなケーキお前が食べたこと、バラしちゃうぞ。」
「(まさかロボットがケーキなんて…。)」
「ロボットじゃないってば。」
「(しかもエスパーだったなんて。)」
それにしても、呑気な会話です。
「あ。」
その時。
ミッシェルはやばい、とでも言いたいような顔つきになりました。
「僕、ミッシェル三号に通信してた…かも。」
とたんに周りからはブーイングの嵐。
ミッシェルはプラス、こうも呟きました。
「ミッシェル三号は、きっと今頃土の中だ…。」
ミッシェルは女神が土に埋めていたことを思い出したのでした。