一筋縄では逝かせない★
「…??」
女神は何やら変な音を発し続けるロボットカメを拾い上げ、耳を澄ませました。
『…っれ……お……しい……な…』
「何か聞こえたわ!」
女神はもっとよく聞こうと耳を押しつけるのですが、長いこと土に埋められていたせいか調子が悪く、なかなかノイズが消えません。
「んもぅ!」
女神が忌々しげに拳で衝撃を加えると、
『…こーらー、ミッシェル二号!早く返事しないと女神様が大好きなケーキお前が食べたこと、バラしちゃうぞ!』
ノイズが消え、突然耳慣れた声が耳に飛び込んできました。
「…聞こえた!あのカメの声!?なんで!?…っじゃなくて…なによケーキってっっ!!」
拳をわなわなと震わせた女神は、その瞬間ロボットカメに向かって、
「…ちょっとあんたどーいうことよっっ!!?」
これでもか、というほどの大音声で叫んだのでした。