一筋縄では逝かせない★



「ちょっと黙ってて!」



ミッシェル二号は前足でビシッと船長を指しました。



そして自分は甲羅の中へ入っていき、



「もしもし」



と電話を始めました。



『どうしたのー?』



「仲間っぽいの見つけたんだけど」



『え、じゃあいいんじゃない?戻して』



「さっさと戻したいよ!こいつ疲れる!」



『あはは、こっちのが厄介だよー』



「え、もしかして」



『うん』



「…」



『ミッシェルによろしくー』



「あ、うん!そっちも気をつけて」



―プッ、ツーツーツー



「おーい」



―ゴンゴンゴン



「……ハッ…何!?」



呆然と切れた受話器を見つめていたミッシェル二号は船長の声で覚醒しました。



「国際通話は高いぜ」



「だから違うって…ってか、甲羅叩くのやめて!」



「ロボットなんだろ?」



さっさと仲間の元へ戻そうとミッシェル二号は決心しました。





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